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東北・関東大震災の復興・再建のための私的フォーラム‘頑張る日本!’応援ブログ 2011.3.11の東日本を襲った大災害は東北を中心に広域的な大被害をもたらしました。 復興・再建に向けて日本人の総力を結集して、東北そして日本の未来へ向けての復興を考えるための皆さんの意見交換・アイデア・方策検討の場/私的フォーラム‘頑張る日本!’を応援します。

2011年05月

復旧支援、仮設住宅建設・有償による被災者支援、復旧支援

今回の被災では、約15000人の方が亡くなり、一万人弱の方がまだ行方が分かっておりません。
被災地の現状は地域ごとに異なっていると思いますが、
ニュースなどを見ますと、ふた月経ったにも関わらず、まだまだ被災された当時から大きく改善されてきたわけではないようです。

前にも書きましたが、被災から復興までには、大まかに次の5つのステージがあるように思います。

STAGE-1 被災者救助・ライフラインの確保・捜索の時期
STAGE-2 被災者生活支援・被災地被災後片付け
STAGE-3 被災者仮設住宅建設入居・生活基盤復旧と就業の場の確保
STAGE-4 被災者生活基盤の確保(仮設住宅・就業の場)と
     災害状況分析評価・復興構想立案
STAGE-5 復旧・復興・街づくり推進

今の現状はまだ、STAGE-1~2でやっとSTAGE-3に手がついたといったところでしょうか?
国土交通省の発表では交通関係は4/末現在で、海岸ルートと港以外はほぼ復旧
したようですが

今回の災害にあたっては災害規模の異例な大きさ・行政組織の被災
にも起因しますが、
全体的に対策実施がかなり遅れているように感じます

多くの被災者の方々はまだ避難所生活のままだし、被災地は道路こそ通れるようにはなってきているようですが、瓦礫の山の処理は遅々として進んでいません。

STAGE-3 被災者仮設住宅建設入居・生活基盤復旧と就業の場の確保

が今一番急がれているステージでしょう。

ハード的には、やはりまず真っ先に進められるべきは瓦礫の処理と仮説住宅の整備です。

何と言っても被災者の方々は生活状況の改善を必要としているし、再建のためにはまず瓦礫の処理が不可欠です。
管総理大臣は8月お盆までには、何としても仮設住宅の整備をすると言われているが、果たして今のままではどうでしょうか?
早急な
仮説住宅の整備なしでは折角、被災から生き延びたにもかかわらず、次のステップ、生活再建へは進めません。一日も早い避難所生活からの脱出が必要です。
仮説住宅の建設についても、
新たな防災の観点からの高台への建設が目指されているし、一律的な標準プランの仮説住宅しか、今は対応できないでいます。
これには大きな問題がある。いままでの災害に基づく被災者救済の経験からの対処方法ではあるが、いままでの災害は点的被災であり、被災地の範囲は極めて限定的で、周辺には場所も、文化的環境もあったことから、それでも良かったのであるが、今回の被災は極めて広範囲であり、被災者の数も甚大であり、周辺も被災地であることもあって、仮説住宅の用地の確保もままならないし、建設も量的に全く追いつきません
あくまで緊急避難的建設であることから、防災的観点の用地選定も一律的標準プランも今回はちょっと横に置いておく必要があるでしょう。
早急な大量仮説住宅の確保を優先すべきだし、街や村の存続のためにはコミュニティの人間関係の確保が不可欠だし、標準的機能の確保より臨機応変的プランと仕様を採用すべきです。
標準プランの仮説住宅は資材の確保も建設も現地での地元生産には向かないし、また各戸が全て機能を満たした独立型である必要はなく、複数所帯向きの寮だってokだろう。地元の工務店や大工さんたちの力でできるだけ早く資材調達可能で量を確保して作れるものとすべきでしょう。
仮設住宅建設を地元で調達できる資材で地元の人々で作る
ことは単に被災者救済のための住宅の確保言うだけでなく産業の復興・就業機会の確保という点で自力での復活の足掛かとなることから地元の経済復興にとっても非常に重要です。
産業の復活、復興、新規育成がどれほど重要かは自明です。
瓦歴の処理も、基本は国費による救済措置であるが、救済金や見舞金などより、被災者の一時雇用でも就業の場の確保として重要で、働いて金を稼ぐということが生きがいの確保として大きな重要性を持つのです。
被災者救済は最優先課題であり、ここでも大いにその方策を検討し実行していく必要があるが、さらに
一層重要なのは将来へむけての復興・振興策、「再建・振興計画」でしょう。
ここで一つの提案です。
今回の被災は日本全体がうけた災害であり、日本人全てが対処すべき災害です。
東北にいない日本中の方々、特にモノづくりに関わる方々、建設関連従事者の方々は、募金や無償の直接ボランティア以外で、どうすれば自分も力を貸せるだろう?と自問自答し、指を噛み続けていることだろうと思います。
今回の被災からの復興には、多くの建設関連従事者の方々の力が必要です。
↑に書いた多様な対応可能な仮設住宅や、復旧工事のアイデア、設計、工事等に日本中の知識、技術力の結集・支援は不可欠だと思います。
でも、東北以外のそれらに力を貸せる人々は募金や無償の直接ボランティアでは、力を貸すことはできません。そこで、提案です。
それは、
①義捐金の使い方として、被災者への直接支給だけでなく、「有償による被災者支援、復旧支援」を実施する。
②地元自治体への国の支援として、民間の復旧支援技術協力を早急に実施する。
という提案です。
この①②の提案により、かなりの数の東北にいない多くの建設関連従事者の方々の力が活用できるようになります。
例えば日本の設計事務所の99%が10人未満の零細企業・個人事業主です。
これらの復興への大きな戦力は復興への参加協力への強い思いはあっても、ボランティアで参加できる体力がありません。
文字通り、募金や無償の直接ボランティア以外で、どうすれば自分も力を貸せるだろう?と自問自答し、指を噛み続けていると思います。
政治はこれらの大きな戦力を活用できるようにして頂きたいと思います。

今回の東北関東大災害は、不幸にして大勢の行方不明者・被災者を出し、海岸線に沿って面的に大きな広がりと繋がりをもった未曾有兎の大災害となってしまいましたが、逆に言うとそれだけ大きな地域を白紙で一から開発し直すということであり、ふつうであれば絶対に不可能な未来へ向けての将来構想を大胆に実施する千載一遇のチャンスということでもあるかもしれません。

震災救済後、復興へ向けての課題は?②

震災救済後、復興へ向けての課題は?②です。

課題の分野は取敢えず次のようでした。

 (0)復興推進のための方策(被災者への配慮・復興のための総力結集・活用方法)
 (1) 自然、環境、エネルギー、防災、街づくり
 (2) 経済、産業(1次・2次・3次)、職場環境
 (3) 生活、社会、制度、
 (4) 教育、文化、情報・コミュニケーション

震災救済後、復興へ向けての課題は?①、で取敢えず(1)(2) を書きましたので次は(3)と(4)ですね。

(3) 生活、社会、制度、
震災まえの現代の日本は災害による
被災以前に社会、制度的にも問題が山積みとなった閉塞状態と言っても過言では無い状態だったのではないでしょうか?
新たに復興する新生東日本はそれらの閉塞感を打ち破った将来への希望の持てる新生東日本でないといけないと思います。
そのための課題は、今までの現代日本の生活、社会、制度の課題、とほぼイコールと言えるかも知れません。
次に細かいことは抜きにして、すぐ思いつく課題・問題点を列記してみます。

1.少子化・高齢化
2.地方過疎化
3.個別化。コミュニティの崩壊、孤独死
4.閉塞感・自殺者の増加
5.医師不足、医療制度崩壊

他にも色々あったかも知れませんが、上記の5点の解決の方策が備わった社会になったら素晴らしいと思います

解決のための方策は(2)と(4)を含んだもとなるでしょうね。

次は(4) の分野です。
(4) 教育、文化、情報・コミュニケーション

 
日本は資源を持たない国です。日本の将来は物的資源に頼ることができない分、人的資源、知識、ノウハウ、技術、創造力で世界に立ち向かって生き残ていかないといけません。
そのためには学校教育・社会教育が大変重要となります。
また、現在の日本がはまりこんでいる社会的、倫理的な閉塞感、無力感、疎外感、孤独感などから抜け出して
個人的にも社会的にも自分たちのルーツと先達たちへの敬愛、はらから(同胞)への愛情と連帯感とともに希望と活力をもって未来へ立ち向かっていく精神的強さとを育んでいのも教育の役割が重要です。
教育では知識は勿論大切ですが、もっとも重要なものは精神ではないでしょうか?

震災救済後、復興へ向けての課題は?①

*****MIIKI'S MAJI log より転載*****

震災救済へ向けて、連休中被災地へは、日本各地からの大勢のボランティアが行ってくれているらしい。
とても良いことだと思う。
被災地のとんでもない分量の瓦歴を片づけない限り、仮設住宅の建設も、復興のための街づくりも先へすすめないし、また、瓦歴の片づけのかなりの部分が、人力に頼るしかないのだから。
ちょっと話がそれるが、
いま日本は、社会的にも文化的にも、戦後発展変化してきた中で、分岐点にきているとおもってきていたが、この天変地異の大不幸が、そういった日本をある意味で新しい日本への再生へと踏み出させてくれるかも知れない。
例えば、今まで日本ではボランティア活動は根付いてきていなかったが、それrも変わるのではないだろうか。
また、学校でも、ボランティア△時間で1単位という社会貢献という授業、単位高校、大学にできるだろうと思う。
それに企業や個人でもボランティアの蓄積実績に基づく減税も実施すべきだろう。
おっと、話を今回の本論へ戻そう。
今回の本論は、震災救済後、復興へ向けての課題は?である。
復興の構想・計画を立てるにはまず、
現状認識と課題の抽出が必要である。
被災状況・復旧状況の一部はフォーラム‘頑張る日本.com’ 参照( http://ganbaru-nippon.com/flow.html )
それらを踏まえた上でこういう社会だったらいいなあという、将来ヴィジョンを描いたうえで、あらためて方針と課題を決める必要があると思う。
だからまずは、現状認識と課題の抽出だ。
それに漏れができるだけでないように分野毎がいいかな?
また、一度に全てを抽出できたりするはずもないので、数回にわたってやってみることにしよう。
思いつくものを列挙し、それから分析評価を加えてまとめるのが簡単なので、ランダムに並べてみる。

分野は、取敢えず、

 (1) 自然、環境、エネルギー、防災、街づくり
 (2) 経済、産業(1次・2次・3次)、職場環境
 (3) 生活、社会、制度、
 (4) 教育、文化、情報・コミュニケーション

おっと大事な項目が抜けている。復興のための進め方(被災者への配慮・復興のための総力結集・活用方法)だ。被災者の方々に希望と活力を持って貰うためにはどうすればいいのか、多くの善意の力を漏れなく活かしていくには?ばらばらの善意の力を結集して活用するには?新たな潜在的善意を顕在化させるには?等など復興計画そのものではないが、この復興推進のための方策はとても重要だと思うので(0)番で別項目にしたい。
 (0)復興推進のための方策(被災者への配慮・復興のための総力結集・活用方法)

まずは 
 (1) 自然、環境、エネルギー、防災、街づくり からスタートだ。

1.災害に強い街づくりだ。
     地震、津波、火災、対策    今回津波は10m~20mだった。
                                           かなりの地域で地盤沈下が起こっている。液状化が生じた地域もあった。
              多くの地域で、防災計画で想定された範囲をはるかに超えて内陸部まで津波が                    
              到達している。津波の破壊力も想定をはるかに超えていた。
              堤防、避難所、避難路、緊急放送、情報伝達、医療・救命・救急システム
              公共施設
2.地球温暖化対策
     CO2削減、石化燃料からの脱却、ローインパクト技術(太陽光・風力発電etc.)、
     屋上緑化、環境緑化
3.水質保全、.地下水保全
     河川、湖沼、港湾、上下水道施設、ローインパクト濾過技術

5.地下水保全
     浸透枡、浸透舗装、
6.環境共生技術
    親水性護岸、環境緑化、ビオトープ、バイオマス
7.エネルギー
   脱石化燃料、脱原子力・・・・・・太陽光、風力、水力、地熱、潮力発電
                     蓄熱・蓄電技術
8.街づくり
   地域環境、地域コミュニティ、文化・歴史に基づいた街づくり、アイデンティティ
   地域のコミュニティ、人的つながりを大切にした街づくり

*******つづく

****続き****
街づくりに当たっては、全国一律の街づくりはもう止めにして、地域特性に基づいた未来へ向けたアイデンティティを前面に掲げるべき時だ。
誇りを持って愛着の持てる街づくりを目指そう!

8.現行の行政区域にとらわれない街づくり、システム・ネットワーク創り
ごみ処理、上下水道、農業用水、道路・交通網、消防・救急医療システム・介護サービス等などは、防災・復旧・再生的観点からも、全体を見直して、ぜひ細分化された行政区域にとらわれない効率的な広域的基盤整備を目指そう。
そして地域のコミュニティ、人的つながりを大切にした、仮設住宅づくり、生活支援、復興再建方法であることが重要だ。

 (2) 経済、産業(1次・2次・3次)、職場環境
 経済、産業(1次・2次・3次)、職場環境の復旧は重要であるが、
単なる復旧ではなく、将来への展望・未来への夢を掲げての再構築、新しい発展を目指そう!!

不幸なことに今までの生産設備や手段の多くが壊滅的打撃を受けて使えなくなってしまいました。新しく構築し直さざるをえないのならば、新しいヴィジョンを掲げて全てを見直しましょう!

新たな産業の復旧・復興のために、

1.今までの資源、使われないで眠っていた
資源を見直そう。思いがげない資源が見つかるかも知れません。
2.今までの需要だけでなく、日本全国、近隣諸国、世界をターゲットに
需要を見直そう
3.あらためて生産方法、生産手段、生産システム、生産ネットワークを見直そう。
4.あらためて一から、
販売方法、宣伝方法、販売ルートなどを見直しましょう

日本の食材、日本の文化、日本の工芸品、日本の生産品に対し、世界の注目が集まってきています。日本の認知度もさらに高まってきています。インターネットの普及で、世界をターゲットにした、宣伝、販売方法等の手段も増えました。

5.新たな力を呼び込もう・
 プロジェクト情報をある程度オープン化して、協力者を募ることも一方法でしょう。資金協力、開発協力、生産協力、販売協力等、足りないものが手に入るかも知れません。

また、津波によって今までのものが洗いざらい押し流されたおかげで、否が応でも多くの場所で、
「再開発、土地区画整理事業、農業の集約化、等など、新しい土地利用が可能となった」
と言えるかもしれません。
これは不幸中の幸いです。

被災から復興まで、5つのステージ

被災地の現状は地域ごとに異なってきていると思いますが、
ニュースなどを見ますと、ひと月以上経ったにも関わらず、まだまだ被災された当時から大きく変わってきたわけではないようです。

被災から復興まで、大まかに次の5つのステージがあるように思います。

STAGE-1 被災者救助・ライフラインの確保・捜索の時期
STAGE-2 被災者生活支援・被災地被災後片付け
STAGE-3 被災者仮設住宅建設入居・生活基盤復旧と就業の場の確保
STAGE-4 被災者生活基盤の確保(仮設住宅・就業の場)と
     災害状況分析評価・復興構想立案
STAGE-5 復旧・復興・街づくり推進

今の現状はまだ、STAGE-1~2でやっとSTAGE-3に手がついたといったところでしょうか?
今回の災害にあたっては災害規模の異例な大きさ・行政組織の被災
にも起因しますが、対策実施が遅れているように感じます。

仮設住宅

  • 仮設住宅の続きである。
    仮設住宅建設を地元で調達できる資材で地元の人々で作ることは単に被災者救済のための住宅の確保と言うだけでなく、産業の復興・就業機会の確保という点で自力での復活の足掛かとなることから地元の経済復興にとっても非常に重要である。
    産業の復活、復興、新規育成がどれほど重要かは自明であろう。
    瓦歴の処理も、基本は国費による救済措置であるが、救済金や見舞金などより、被災者の一時雇用でも就業の場の確保として重要で、働いて金を稼ぐということが生きがいの確保として大きな重要性を持つのである。
    被災者救済は最優先課題であり、ここでも大いにその方策を検討し実行していく必要があるが、さらに一層重要なのは将来へむけての復興・振興策、「再建・振興計画」であろう。
    今回の東北関東大災害は、不幸にして大勢の行方不明者・被災者を出し、海岸線に沿って面的に大きな広がりと繋がりをもった未曾有兎の大災害となったが、逆に言うとそれだけ大きな地域を白紙で一から開発し直すということであり、ふつうであれば絶対に不可能な未来へ向けての将来構想を大胆に実施する千載一遇のチャンスということでもあるであろう。
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